エッジコンピューティングとは?今後注目されるトレンドキーワードを把握しよう!

エッジコンピューティングってワードよくきけど・・

最近で言うとスマートウォッチやスマートグラスなど、さまざまな「IoT(モノをインターネットに接続する技術などの総称)」デバイスが開発されています。将来的にはさらにいろいろなものがインターネットに接続し、私たちに大きな利便性をもたらしてくれるでしょう。

しかしインターネットに接続される機器が増えると、必要なデータ処理量も膨大になります。そこで従来インターネット上の処理を担っていたクラウドサーバーを補佐する形で、「エッジコンピューティング」という技術が登場しています。

今回はトレンドを知りたい方向けにエッジコンピューティングとは何か、そして注目される理由やメリットなどを分かりやすく解説していきます。

IoTを支えるエッジコンピューティングとは

1.エッジコンピューティングとは?

エッジコンピューティングは、「ユーザーに近い端っこ(エッジ)側のデバイスで情報処理を行う技術」を指します。冒頭で説明した通り、エッジコンピューティングはクラウドサーバーを補佐する技術です。ですからインターネット上のリソースを表すクラウドに対して、ユーザーの近くにあるということでエッジと名がついています。

エッジの定義はさまざまで、

・スマホ
・ウェアラブルデバイス
・エッジコンピューティング用サーバー

など、さまざまな機器がエッジコンピューティングデバイスとして機能します。

クラウドサーバーを補佐する技術、エッジコンピューティング

2.エッジコンピューティングが注目される理由とは?

現在のエッジコンピューティング市場

アメリカの調査会社「マーケッツ&マーケッツ」によると、エッジコンピューティング市場は2019年に約28億ドル、そして5年後の2024年には約90億ドルになるという予測が出ています。5年で約3.2倍もの成長になっており、エッジコンピューティング市場が将来的にどんどんにぎわっていくのがよく分かります。

IoTデバイスとエッジコンピューティング

このようにエッジコンピューティングが注目される背景として、冒頭で説明したIoTデバイスの増加が挙げられます。IoTデバイスの数は、今後普及に伴いこれまでのデバイスと比べ物にならないくらい増えていくでしょう。

IoTデバイスが増えていくと、問題になるのがクラウドサーバーへの負担です。IoTデバイスが爆発的に増加すると、インターネットに流れるデータも膨れ上がります。

従来の手法だと膨れ上がったデータをすべてクラウドサーバーが処理する必要がありますが、クラウドサーバーのリソースには限りがあります。結果的にデータ処理に耐え切れず故障してしまう、というトラブルも発生する可能性があります。

またインターネット上でデータがパンクし、クラウドサーバーからデバイスに処理した情報を送信するまでにタイムラグが生じるデメリットもあります。現在IoTデバイスは製造業などビジネスでの利用も進んでおり、リアルタイムでのデータ処理を求められる場面も増えているのでこれは大きなデメリットです。

エッジコンピューティングではIoTデバイスなど端末自体、またはデバイスの近くにあるサーバーなどでできうる限り情報処理を行いまこれによりリアルタイム性インターネットトラフィックなどの点で、さまざまなメリットがあります。

 

エッジコンピューティングで情報処理が高速に

3.エッジコンピューティングのメリットとは?

エッジコンピューティングを活用すると、次のメリットを受けられます。

高速な情報処理が可能になり、クラウドサーバーへの負担も軽減する

クラウドサーバーへいちいちデータを送信しているとどうしてもタイムラグが生じますが、エッジコンピューティングではユーザーの付近で必要な情報を処理できます。つまりその分、高速な情報処理が可能になります。

また全てのデータをクラウドサーバーで管理するとなると、必然的にデータ通信量も多くなります。しかしエッジコンピューティングで処理を行うことで、データ通信量は削減され、クラウドサーバーの負担も軽減、インターネット上のデータ混雑も解消されます。

たとえば「エッジAI(エッジコンピューティング用の人工知能)」を搭載したカメラがあります。エッジAIカメラでは特徴抽出などの処理をエッジ側で高速処理し、リアルタイムの監視を可能にしています。また必要な場合はクラウド側とも連携し、異常をアラートで知らせてくれたりします。

クラウドが落ちても継続的な情報処理ができる

クラウドサーバーはどこからでもアクセスできるという利便性が魅力ですが、サーバーが停止してしまうとサービスが全く使えなくなる危険も抱えています。

エッジコンピューティング用サーバーが設置されていれば、クラウド側が使えなくてもエッジ側である程度の処理が可能です。ですから単にクラウドだけの構成で業務を行うよりも、事業継続性が高くなります。

このようにエッジコンピューティングは、クラウドのデメリットをカバーする重要な役割を果たします。

セキュリティに配慮した情報処理が可能になる

クラウドコンピューティングで情報処理を行うときは、あらゆるデータがインターネット上に流れます。その際、個人情報など重要な情報もいっしょになっていると、情報流出などの重大な問題につながる危険性があります。

クラウドコンピューティングでは、個人情報など取り扱いに慎重な扱いを求められるデータをインターネットに流さずに処理可能になります。そして加工して匿名性の高くなったデータをクラウドサーバーに送って分析処理を行う、といったこともできます。

このようにエッジコンピューティングを活用すれば、セキュリティにも配慮した情報処理が可能です。

クラウドサーバーを支え、セキュリティにも配慮した情報処理が可能なエッジコンピューティング

4.まとめ

今回はエッジコンピューティングとは何か、そして注目される理由やメリットなどをご紹介してきました。

エッジコンピューティングはリアルタイム情報処理やクラウドサーバー負担軽減などの役割を果たし、IoT時代になくてはならない技術です。設備投資にはコストも掛かりますが、たくさんの企業で導入する事例が増えています。

ぜひあなたの会社でもエッジコンピューティングを導入して、事業継続性やセキュリティにまで気を遣った業務システムを構築してみてください。