ネイティブアプリとウェブアプリとは?違いやメリットをそれぞれ解説

ネイティブアプリとウェブアプリの明確な違いわかりますか?

アプリには、大きく分けて2種類のアプリがあります。

・ネイティブアプリ
・ウェブアプリ

それぞれにメリット・デメリットも異なり、アプリ業界に身を置いている場合は上記2種類の違いをよく理解して、自社がどういったアプリを作って戦略を取ればよいか判断する必要があります。また、アプリに関する最新動向を知っておくのも重要です。

今回は初心者にも分かりやすいようにネイティブアプリとウェブアプリの違いを、メリット・デメリット含めお伝えしていきます。

ウェブアプリとネイティブアプリの違いとは

1.ウェブアプリとは?

ウェブアプリとは、ウェブブラウザー上で動作するアプリです。アプリという扱いではありますが、「HTML」を使用しているなど基本構造はウェブサイトと同じです。

オフライン状態にあっても、ブラウザを開かず起動することができ、ウェブアプリだと意識せずに利用できます。「Google Chrome」などはこのウェブアプリにあたります。

最近は、スマホ経由でネットサーフィンする方の割合が増えています。ですからそういった方へ使いやすいコンテンツを提供するために、ウェブアプリ的観点からウェブサイトを開発する企業が増えてきています。

2.ウェブアプリのメリットとは?

ウェブアプリのメリットは、次の通りです。

開発コストがネイティブアプリよりも安い

スマホユーザーに扱いやすいコンテンツを提供する場合は、ネイティブアプリを開発してアプリストアで配布する方法も考えられます。ただしネイティブアプリを開発して公開するまでにはかなりの時間と金銭的なコストが掛かります。その上、手数料という形で収益を一部アプリストア側に納めないといけないのもデメリットです。

しかしウェブアプリは

・HTML
・CSS
・Java Script

基本上記3つを覚えていればすぐに制作可能です。

ネイティブアプリの場合は、端末環境や実装したい機能などによってさまざまなプログラミング言語を扱わないといけない場面も多いですが、ウェブアプリではそういった手間が省けるので、スピーディーなコンテンツ開発が可能です。

またコンテンツ公開後は基本手数料という形でどこかに収益を収める必要もないので、利益が手数料のせいで目減りしないのもメリットと言えます。

複数環境にまとめて対応可能である

ネイティブアプリの場合、通常「iPhone」ならば「iOS」、「Android」搭載スマホならばAndroidと、モバイル環境ごとにバラバラにアプリを開発する必要性も出てきます。

しかしウェブアプリはもともとウェブサイトなので、ウェブブラウザーが用意されている環境であればどこからでもアクセスして利用できます。ですからウェブアプリを一つ作ってしまえば、複数のモバイル環境にまとめて対応可能です。

ダウンロードせずにサッとアクセスできる

ウェブアプリは端末側にリソースを置かないので、ダウンロードの手間が掛かりません。ネイティブアプリの場合は、端末側にダウンロードする必要があります。

しかしダウンロードにもたつき、不満を感じるユーザーはたくさんいます。ウェブアプリならばダウンロードで不満を感じる心配がそもそもなく、必要なときにアクセスすればサッとコンテンツを閲覧できます。

ウェブアプリのメリット

3.ウェブアプリのデメリットとは?

ウェブアプリのデメリットは、次の通りです。

オンラインでないと利用が難しい

ウェブアプリは、基本はウェブサイトです。ウェブサイトはウェブサーバーに各端末がアクセスし、リソースを受け取ることで利用可能になります。

つまりオフライン環境では、リソースが受け取れないので閲覧不可能になります。キャッシュなどの仕組みを使えば一部のコンテンツはオフラインでも閲覧できますが、ウェブアプリ内全コンテンツを閲覧するのは難しいでしょう。

プッシュ通知などの機能が使えない

ウェブアプリでは、端末と密接に連携してユーザーにサービス提供するのが難しいです。

たとえばプッシュ通知を発信してユーザーに有益な情報を提供したり、といった動作は通常のウェブアプリには取れません。ネイティブアプリに比べて機能制限があるのは、大きなデメリットと言えるでしょう。

ウェブアプリのデメリットを解消したPWA

ちなみに最近では、「PWA」という技術も登場しています。
進化型のウェブアプリであるPWAの特徴は以下の通りです。

・プッシュ通知など、従来のウェブアプリでは実装できなかった機能が利用可能
・プリキャッシュなどの仕組みにより、オフラインでも閲覧可能
・インストールの手間なく、すぐにアイコンをホーム画面に追加できる

今後はPWAが、アプリ業界を大きく変えていく可能性があります。

ウェブアプリのデメリットはPWAで解決できるかもしれない

4.ネイティブアプリとは?

ネイティブアプリとは、スマホやタブレットなど各端末環境(ネイティブな環境)の中で、直接動作するアプリを指します。

ウェブサイトに比べてネイティブアプリの歴史は短いですが、スマホの急速な普及とともにネイティブアプリの利用者も急増しました。スマホがなくならない限り、これからもネイティブアプリの重要性は高いままでしょう。

スマホの普及と比例して増加するネイティブアプリ

5.ネイティブアプリのメリットとは?

ネイティブアプリには、次のようなメリットがあります。

読み込みスピードが速く、インターネット環境に依存しない動作が可能

ネイティブアプリでは、インストールを行えば端末内に保存されます。ですからわざわざコンテンツごとにリソースをサーバーから読み込む必要はなく、すぐに見たい内容を表示可能です。またすべてとはいきませんが、一部の機能はオフライン環境でも利用可能です。

このように読み込みスピードが速くインターネット環境に依存しない動作が可能なのは、ネイティブアプリの大きな魅力です。

端末と密接に連携した機能が提供可能

ネイティブアプリでは端末自体が持つ機能を利用し現在位置の取得、スムーズなカメラの立ち上げなどが可能です。

そして機能を活用することで、より便利なサービスを提供できます。

リピーターを獲得しやすい

ネイティブアプリでは、インストール時点で自動的にアイコンがホーム画面に追加されます。そしてアイコンにより、ユーザーがアプリの存在を忘れる可能性が減少します。

さらにプッシュ通知などで積極的な情報発信もできるので、アクティブ率が高くなり継続的に使ってくれるユーザーも増やしやすいです。このように、リピーターを獲得しやすい仕組みが整っているのもネイティブアプリのメリットです。

ネイティブアプリのメリット

6.ネイティブアプリのデメリットとは?

ネイティブアプリのデメリットは、次の通りです。

開発に関して多大なコストが掛かる

ネイティブアプリは、さまざまなプログラミング言語を使って開発を進めます。「App Store」だけでなく「Google Play」など他アプリストアでもシェアを獲得したい」といった希望があれば、その分扱わないといけない言語も増えます。

ですから結果的に、莫大な時間と金銭的なコストが掛かる可能性があります。

また開発後も、アプリストアで厳格な審査を受ける必要があります。最近アプリのせいでマルウェアをインストールしてしまい被害に遭う方が増えているので、チェックは今まで以上に厳しくなっているでしょう。思ってもみなかった部分でダメ出しを食らい、開発し直しになる可能性もあります。

そして審査に通って収益化できるようになっても、収益の一部は手数料としてアプリストア側に取られてしまいます。

このように開発などに多大なコストが掛かってしまうのが、ネイティブアプリのデメリットです。

ダウンロードする手間が掛かる

ネイティブアプリは、先ほども言ったようにダウンロードして端末にリソースを保存する必要があります。

しかしどんなものも利用までに段階を踏めば踏むほど利用者数は下がる傾向にあり、ネイティブアプリもインストール段階でたくさんのユーザーが離脱してしまいます。せっかく獲得できたかもしれないユーザーをインストール段階で失う痛手は、大きいです。

ハイブリットアプリとは

ウェブアプリとハイブリットアプリのいいとこ取りのような、ハイブリットアプリも登場しています。

ハイブリットアプリはネイティブアプリの一種と言って良い存在で、実際普通のネイティブアプリと同じようにアプリストア上で提供されています。プログラムを追加すればプッシュ通知など端末と連携した様々な機能を搭載可能です。

しかしハイブリットアプリは基本ウェブアプリに近い技術で開発されています。そのため複数の環境に一つで対応可能であり、開発コストも通常のネイティブアプリよりも抑えられます。

しかし、ネイティブアプリに比べると動作速度が遅くなるなどのデメリットがあります。

ウェブアプリとネイティブアプリのメリットデメリットを把握してより最適な方を選択する

7.まとめ

今回はネイティブアプリとウェブアプリの違いを、メリットやデメリットなどを含めて解説してきました。

単にアプリと言っても、ユーザーに提供するにはさまざまなアプローチ方法があります。企業としてはターゲットユーザーに合わせてどんな機能を実装したいか、そして実装にはどのタイプでアプリを制作すればよいかなどをしっかり考える必要があります。

ぜひこの記事も見返しながら、適切なアプリをユーザーに提供してください。