ミニアプリの時代がやってくる!?その仕組みやメリットまとめ!

ミニアプリって知ってる?

スマホユーザー向けにネイティブアプリを提供して集客を行う企業は増加しました。しかしその中で、「アプリをインストールしても使ってもらえない」といった課題も出ています。

現状のその課題を解決してくれるかもしれないのが「ミニアプリ」です。ミニアプリを導入すれば、有名アプリの看板を借りて効率のよいアピールが可能になるといったメリットがあります。

今回はミニアプリについて知りたい方向けにミニアプリが注目される理由や事例、メリットや今後などを解説していきます。

ミニアプリの時代がやってくる

1.ネイティブアプリはもう古い?ミニアプリが注目される理由とは?

ミニアプリとは、「スーパーアプリと呼ばれる大元のアプリの中で配信される、小さいアプリ」のことです。大元のアプリの機能の一つとして自社のアプリプログラムを配信できます。

スマホ内で使われるアプリの数は増加傾向にあります。有名調査会社の「ニールセン」の調査によると、18歳以上のスマホユーザーが1カ月に利用するアプリの数は2018年から約4個増加していました。しかし毎日使われているアプリの数は2018年から0.8個と微増でした。

「アプリの数は増加しているが、結局毎日使うアプリは使い慣れているモノのみ」というのがポイントです。いくらネイティブアプリを配信していても、AndroidスマホやiPhone内で他アプリに埋もれて最終的には使われなくなる恐れがあります。また容量を圧迫していればアンインストールされて、ユーザーとタッチポイントが一つ減ってしまう可能性があるのもネックです。

しかしミニアプリでユーザーとタッチポイントを持てば、よく使われるスーパーアプリの中で自社の商品やサービスをアピールできるようになります。ユーザビリティの観点からもスムーズな操作が可能なので、近年注目を集めているのです。

ミニアプリで何ができる?

2.LINEやPayPayがいち早く導入したミニアプリ。具体的に何ができる?

ミニアプリは
・スーパーアプリを提供している企業の公式サービスを使う
・スーパーアプリと連携ができる外部のミニアプリ開発サービスを導入する
といった方法で開発が可能です。国内のミニアプリでは「LINE」「PayPay」などが有名です。

たとえばLINEだと、「LINE Mini app(ラインミニアプリ)」というミニアプリ開発サービスを提供しています。
LINEミニアプリを使うと

・LINE Payを使った決済
・サービスの予約
・クーポンの配布

といった機能をユーザーへLINE内から提供可能です。

またPayPay内では、ミニアプリのオープンAPIを一般企業へ提供開始しました。
APIを自由に利用しながら、PayPay内で

・オンラインでの商品購入
・サービスの予約
・PayPayを使っての決済

といった各機能を提供可能です。

すでにPayPayでは、配車サービスの「DiDi」と提携した決済・予約サービスを提供しています。PayPay内でDiDiのミニアプリを立ち上げた後、タクシーの予約から決済までをスムーズに完了させられるのがメリットです。

ちなみに中国は特にスーパーアプリの普及が進んでおり、「WeChat」と「Alipay」が代表的なスーパーアプリとして利用者をどんどん増やしています。WeChatアプリ上ではWechatミニプログラムを使って、ミニアプリサービスの提供ができるようになっています。

またAlipayでも同じように

・飛行機の予約
・保険の契約

といった機能を持っているミニアプリを提供しているのもポイントです。

LINEやPayPayが導入しているミニアプリとは

3.ミニアプリのメリットとは?

ミニアプリを導入すると次のようなメリットがあります。

アプリのダウンロードが不要でスムーズに使える

ミニアプリを使う場合アプリを別途ダウンロードする必要がありません。

・スーパーアプリ内で追加して呼び出せるようにする
・QRコードなどを読み取って起動させる

といった方法で簡単に使えます。アプリのダウンロードは特に必要がありません。

たとえば決済機能を持つミニアプリの場合、

1.ミニアプリを呼び出す
2.注文を行う
3.支払い確認を行い決済する

といった簡単な手順で決済を完了できます。

通常別途ネイティブアプリを提供している場合は、会員登録や決済方法の追加といった手順も必要ですが、ミニアプリの場合はスーパーアプリからアカウント情報や決済情報などを連携できるのでユーザーの手間が一気に減少するのもメリットです。

有名アプリのブランド力を借りてアピールができる

自社で一からアプリを制作して提供する場合は、ブランディングが難しいのが欠点です。一から提供を始めるアプリなので広告やWebサイトなどで認知を高めて、時間を掛けながら認知度を向上させないといけません。

これに対してミニアプリを使用する場合は、スーパーアプリの高い認知度を活用してアピールができます。一から認知度を高めるよりも効率的に新規顧客を集客しやすいのはメリットです。

アプリを一から作るより制作コストが小さい

ネイティブアプリを一から作って提供するには多額のコストが掛かります。ですから「ネイティブアプリを提供したくても、予算が少ないから難しい」という方もいらっしゃるでしょう。

対してミニアプリの場合はスーパーアプリ提供側の公式ツールや、外部のツールなどを使って簡単にアプリ制作が可能です。結果的にミニアプリの制作時間はネイティブアプリの制作時間より短くなりますし、AndroidとiOS両方ですぐ提供できるといったメリットも手伝い、開発コストも削減されます。

また無料のミニアプリ開発ツールもあるので、機能は制限されますが気軽にミニアプリを試せる環境ができ上がっているのもメリットです。

ミニアプリのメリット

4.ミニアプリは今後どうなっていく?

日本のミニアプリ市場は現在まだ小さいですが、大手企業がスーパーアプリを目指して競争を続けており、またミニアプリの開発サービスも増加している状況です。将来的には開発時間も短く済み、コストも抑えられるミニアプリに参入する企業が増加して、ミニアプリ市場は成長を遂げるでしょう。

またミニアプリの普及が進んだ結果、アプリ内でサービス予約から決済までをスムーズに完了できるようになり「OMO(オンラインとオフラインがシームレスに統合する)」の流れも加速していく可能性があります。

今後はネイティブアプリとともにミニアプリも展開して、相乗効果を狙う企業も増加していくでしょう。ただし、ミニアプリにはスーパーアプリの容量が重くなっていくといったデメリットもあるので、今後スーパーアプリ提供側がどういった対策を行っていくかといった点にも注目してみてください。

ミニアプリの普及でOMOへの流れも加速

5.まとめ

今回はミニアプリが注目されている理由、そして事例やメリット、今後の展望などを解説してきました。

ミニアプリは従来のネイティブアプリと違い、有名企業のスーパーアプリ上で自社サービスを展開できます。スーパーアプリの知名度を借りられたり、開発費用を抑えられるといった点で企業側のメリットも大きいです。

今後よりメジャーになるであろう、ミニアプリに注目していきましょう。