改めて見直す!アプリストアの手数料はどのくらい?

アプリストアの手数料について考えてみる

アプリストアは、アプリパブリッシャー側から手数料を支払って利用するのが普通です。しかしこの際の手数料が高いとして、ストアアプリを提供する「Apple」や「Google」は何度か世間で批判の声があがっています。

最近では世界的に有名なゲーム「フォートナイト」を提供している「Epic Games」が、ストア手数料が高過ぎるとしてAppleやGoogleを敵に回して非難する事態にまで発展しています。この機会に、アプリストアでなぜ手数料が取られるのか今一度考え直してみるのもよいでしょう。

今回はアプリストアで手数料が取られるのはなぜか知りたい方向けに、その理由やApple・Googleに支払われている料金などについて解説していきます。

目次

1.アプリストアの手数料って何のために払っている?

そもそもアプリストアの手数料は、何のために払っているのでしょうか。
Appleでは「私たちの原則と手法 」として、手数料を徴収している理由を説明しています。

それによると、App Storeは

  • ユーザーがアプリを信頼してダウンロードできる場所を提供する
  • すべてのアプリ提供者に優れたビジネスチャンスを提供する

という2つの目標を掲げて作られました。

そしてAppStore内では、

・自動システムとエキスパートを活用した厳しいアプリ審査
・アプリ開発ツールの提供
・アプリマーケティングに役立つ情報の提供

といったサービスが提供されています。そのサービス料として、課金体系によって手数料が発生する形になっているのがポイントです。

しかし後述のように30%といった高い手数料が発生するので、不服な企業もいます。最近では「Facebook」が、アプリ内の新機能に「Appleに手数料を30%取られる」というメッセージを追加しようとして、Appleにとがめられて対立するという問題を起こしています。アプリストア手数料は何にどのくらいかかる?

2.アプリ業界はApple、Googleにどのくらいアプリストアの手数料を払っている?

ここからはアプリ業界がAppleやGoogleにどれくらい手数料を支払っているのか、その料金体系を解説していきます。

アプリを配布する手数料

アプリをアプリストアで配布する際も、手数料が掛かります。

・AppStore:99ドル/年
・GooglePlay:1回アプリを配布するごとに25ドル

アプリが購入されたときに掛かる手数料

アプリが有料制で購入する必要がある場合、購入されるごとに手数料が発生します。

・AppStore: 30%
・GooglePlay: 30%

アプリ内購入に対して掛かる手数料

アプリ内で課金制度を用意している場合、決済が発生するたびに次の手数料が掛かります。

・AppStore:30%
・GooglePlay:30%

サブスクリプション提供において掛かる手数料

月額や年額のサブスクリプションモデルを採用している場合は、次の手数料が掛かります。

・AppStore:初年度30%、1年を超えると15%
・GooglePlay: 15%

Epic Gamesの場合はアプリ内課金で収益を得ていました。そしてAppStore内では、今まで12億ドルの売上を上げています。ここから30%のアプリ内購入手数料を差し引くと、Appleは3億6,000ドルもの利益を得ている計算になります。

Epic Gamesとしては、数%手数料が減るだけでかなりの利益アップが見込めます。そういった理由もあって、手数料をたくさん取ろうとするAppleに対して反旗を翻したのかもしれませんアプリ内課金やアプリダウンロードでもアプリストア手数料はかかる

3.アプリ内課金にも手数料は発生する?

先ほども説明した通り、アプリ内で課金した場合も手数料は発生します。そしてAppleでもGoogleでも、アプリストアを通さない課金については認めていません。

Epic Gamesが問題視されたのも、アプリ内課金についてです。Epic Gamesはアプリストアの手数料を不服として、自社独自の課金制度をアプリ内に導入しました。「メガドロップ」と呼ばれるこの課金方法はアプリストアを通さないもので、アプリストア内課金と比べて20%割引が受けられるというユーザーにもメリットのあるものでした。

しかしApple側もGoogle側もEpic Gamesのガイドライン違反を批判し、アプリストア内からフォートナイトを削除しています。現在AppleとEpic Gamesに関してはすでに訴訟が開始されており、結果が注目されます。

ちなみに今回の問題は、今に始まったことではありません。以前にも「Netflix」「Spotify」といった有名パブリッシャーが、手数料を回避しようとアプリ内での会員登録を中止したり、Webサイトでの登録を勧誘するキャンペーンを行ったりしています。

NetflixやSpotifyはサブスクリプションモデルで稼いでおり、継続で15%を取られてしまうとかなりの損失につながるので対策を打ったのでしょう。

そしてEpic GamesもGoogle Playではなく自社のWebサイトでアプリを配布する形にして、Google税の回避を狙っていました。(2020年4月からGoogle Playへもアプリを掲載しましたが、結局今回の騒動で削除されてしまいました)

Epic GamesのAppleやGoogleを相手取った問題提起は、アプリ業界全体に変化をもたらす可能性を秘めています。アプリ業界としては手数料が下がったほうが利益に直結するので、好ましいのではないでしょうか。

Netflix、Spotify、EpicGamesらによってアプリストア手数料を回避する動きがある

4.まとめ

今回はアプリストアで手数料が取られる理由、そしてApple・Googleに支払われている料金などについて解説してきました。

アプリストアでアプリを配布する場合は、各手数料が発生します。決して安いものではなく、Epicのようにアプリストア提供側に反発する企業も少なくありません。ネットフリックスやスポティファイといった企業も、AppleやGoogleに強い反発を抱いています。

アプリストア提供側とアプリパブリッシャーが全面的に和解するには、まだ時間が掛かるかもしれません。この機会に、アプリ手数料がなぜ発生するのかをもう一度見つめ直してみてください。

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