動画広告を作る前に!適切な長さ(秒数)媒体別まとめ

動画広告の適切な長さ(秒数)ってどのくらいなの?

動画広告には、適切な長さ(秒数)が存在します。媒体に合わせて適切な尺の動画を作り公開することで、エンゲージメント最大化を狙えるのでぜひ参考にしたいところです。

また現代人の集中力は短いので、冒頭にどれだけユーザーを引きつけられるかも重要になります。冒頭の何秒が重要になるのかについても、参考になるデータがあります。

今回は動画広告の尺について困っている方向けに、媒体ごとに適した尺や冒頭の何秒が重要なのかなどを解説していきます。

目次

1.どんどん市場が拡大している動画広告

動画広告の市場は、急速に成長しています。「Abema TV」といった動画サービスも手掛ける「株式会社サイバーエージェント」は、「株式会社デジタルインファクト」と共同で動画広告市場の調査を行い公表しました。

それによると2018年には1,843億円だった動画広告市場は、2019年には2,592億円に成長しています。さらに4年後の2023年には、5,065億円と2倍近くにまで成長する見込みです。

サイバーエージェントは成長の要因について

・動画媒体や動画コンテンツ、SNSなどの動画広告需要が増加
・広告配信手法や効果計測の環境整備が進む

などと述べました。

デバイス別でみると、パソコンより圧倒的にスマホの動画広告市場規模が大きいです。これは将来的にも変わらず、今後はより一層スマホをベースにした動画広告の発信を考える必要がありそうです。

また動画広告のフォーマットを確認してみると、Youtube広告で使われるインストリーム広告や、SNSのネイティブ広告といったインフィード広告などが特に人気があることが分かっています。バナー系の広告は「バナーブラインドネス(ユーザーがバナーを無視する行為)」といった影響もうけることもあってか、規模としてはそこまで大きくないようです。

今後は超高速・低遅延などを特徴とした「5G」の普及も予定されています。5Gが普及すれば動画広告を出稿できる媒体が増え、またVR(仮想現実)といった技術が活用されたリッチな動画広告が活用されていく可能性があります。

今後の動画広告市場の最新状況もチェックしておきましょう。

動画広告市場はどんどん拡大。5Gの普及でさらに伸びる

2.何秒の動画広告が最適か。

動画広告の長さ(秒数)を考える際は、マーケティングプラットフォーム大手の「Hubspot」の公表しているデータが参考になります。

Facebook

「Facebook」実名登録が基本であり、信頼性の高いSNSです。「サイボウズ」といった大手IT企業も利用しています。

Facebookで最適な動画の長さは、エンゲージメント基準で1分だそうです。いいね!やシェアといったアクションを取るためには、そこそこ動画を視聴するが長くは見ないというのが分かるかと思います。

Instagram

Facebookのグループサービスであり画像や動画の共有に特化した「Instagram」では、コメント数で考えて平均26秒が最適な動画の長さだそうです。

Instagramは文章ではなく、画像や動画を見て楽しむSNSです。画像や動画の伝えられる情報量の多さを考えると、直感的に内容を確認して次のフィードへ進もうとする心情は理解できます。

結果的に、Facebookより2分の1ほど動画の最適な尺が短くなっています。

Twitter

ユニークなコメントが目立つ「Twitter」は、世界的に見るとFacebookやInstagramにアクティブユーザーは劣っているものの、日本国内で見るとより多くのアクティブユーザーを獲得しています。

Twitterで最適な動画の長さは、43秒です。「#VideoOfTheDay」というハッシュタグが付与された、動画の平均時間をもとに算出しています。

Twitterで投稿できる文字数は全角140文字以内で、投稿はコンパクトにまとめられます。文字情報量をもっと増やせるFacebookよりも、短い時間でラフに投稿を見ている方が多いのでしょう。

Youtube

動画プラットフォームとして世界的に多くのアクティブユーザーを獲得している「Youtube」では、2分ほどの動画がエンゲージメント基準で最も高いパフォーマンスを確認できたとしています。

Youtube自体はSNSとしてもくくられますが、本来は動画配信サービスです。動画を視聴するのが前提でユーザーもアクセスしていますから、最適な動画の尺が長くなるのは当たり前だと言えます。

ただしYoutube広告の場合は動画を視聴している途中に強制的に動画を表示するパターンが多いため、冒頭でいかにユーザーを引きつけられるかがより重要となるでしょう。

3.動画広告は最初の何秒が大事?

Microsoft社の調査によると人の集中できる時間は8秒ほどになっており、金魚の9秒より短いという結果が出ています。このデータは2015年のものなので、現在ではさらに集中できる時間が下がっている可能性があります。

少なくとも8秒より短い時間で動画広告に目を引きつけないと、ユーザーが離脱してしまう可能性が増加すると言ってよいでしょう。

それに加えて「Yahoo!Japan」の調査も参考になります。「5秒以内に動画広告の内容が分からなかった」ユーザーに対し、「3~5秒で分かった」というユーザーのブランド認知率は144%、購入意欲率は155%などとなりました。

Youtube広告のスキップ可能時間も5秒になっていることからも考えると、5秒以内にユーザーへ強く訴求すると効果が高まる可能性があります。

ユーザーを引きつける動画を制作するためには、次のポイントを押さえましょう。

・動画のテーマとなるメッセージを頭に持ってくる
・共感できる内容を盛り込み、ターゲットユーザーを引き込む
・ストーリー性を出すといった、「後が気になるので見たい」と思わせる導線作りをする

他にも5秒で人を引き付けるためのテクニックは、いろいろあります。他社の事例集も参考にしながら、戦略を練ってみてください。

動画広告を制作するときは最初の5秒が肝心

4.まとめ

今回は動画広告について、媒体ごとに適した尺や冒頭の何秒が重要なのかなどを解説していきます。動画広告市場は伸びており、スマホユーザーをターゲットにインストリームやインフィード広告といった広告を上手く表示してアピールできるかがポイントとなっています。

動画広告を作成する際は媒体ごとに最適な長さ(秒数)を考えながら、最初の5秒ほどでユーザーを引きつけられる動画作りを心掛けてみてください。

株式会社Raboでは、動画の制作や動画広告の代理運用も行っております。
無料で、動画制作をさせて頂くプランも用意しておりますので、詳しく知りたい方はこちらの記事からお気軽にお問い合わせください。
ぜひ動画広告をマーケティングに活用しましょう。