大流行のマンガ動画の広告効果は高いのか!?普通の動画と何が違うかを徹底解説

マンガを利用した動画広告が流行中

イラストやストーリーで読者を引き込むマンガ文化は、長らく日本を支えてきたサブカルチャーコンテンツです。そして現在動画業界で、マンガを活用した動画でマーケティングを行う企業が増えています。上手く使えば、実写と違ったメリットでユーザーを引きつけ認知度向上やコンバージョン獲得などにつなげられます。

今回は動画マーケティングの最新事情を知りたい方向けに、 マンガ広告が流行した背景、そして活用するメリットやデメリットなどをご紹介していきます。

マンガ広告動画はなぜYoutubeで流行しているのか

1. マンガ動画広告が大流行した背景

マンガ動画が大流行した背景には、次のような理由が考えられます。

漫画村などの海賊版漫画コンテンツの取り締まりが厳格化


「全国出版協会・出版科学研究所」は2019年7月に、2019年1~6月の出版物に関する市場の調査データを発表しました。

それによると電子書籍や電子雑誌などが伸び悩む中、電子コミックは

・2018年1~6月:886億円
・2019年1~6月:1,133億円

と、前年同月比127.9%の大きな伸長を見せました。電子コミック市場が順調な成長を見せているのは、違法コンテンツ取り締まりが強化されたことに関係していると同団体では見ています。

2018年4月には大手海賊版コミック配信サイト「漫画村」が閉鎖され、関係者が逮捕されました。また「Youtube(ユーチューブ)」などで流れていた違法な漫画コンテンツアップロードも、アップロードされてもすぐに消去されたりと対策が強まっています。

こういった影響でマンガコンテンツを閲覧する場所を失ったユーザーが、電子コミック市場に流れ込んだと推測されます。そしてYoutubeなどでも漫画を介したコンテンツがインターネットユーザーの受け皿となり、ユーザーボリュームが増加したのでしょう。

横スクロール動画の収益が続々停止され、稼げなくなる

一時期Youtubeでは、横スクロール動画というのが流行っていました。これは静止画に対して、説明としてテロップをスクロールしながら掲載するという形の動画コンテンツです。

2019年4月に、横スクロール動画に対して一斉にYoutubeが厳しい対処を取りました。「Youtubeアドセンス」を使って横スクロール動画に広告を付けていたユーザーの収益化を停止し、広告を挿入できないようにしたのです。

これにより横スクロール動画で稼げなくなったYoutube投稿者の多くが、マンガ動画へ移行しました。マンガ動画が流行しているのは、投稿者側の事情もあるようです。

横スクロール動画で稼げなくなったYoutube投稿者の多くがマンガ動画へ移行

2.マンガの強みとは

マンガの強みは、日本人の生活と深く関係している点にあります。マンガはインターネットが発達するずっと前から、多くの読者を虜にしてきました。今では老若男女、誰もが楽しめるコンテンツとして定着化しています。

実写動画が多い中マンガが表示されれば、ユーザーの目線は自然とそちらに引きつけられます。訴求力の高さを活かして、ユーザーに確実に閲覧してもらえる広告を打ちやすくなるのが利点です。

ユーザーの目線を自然と引きつける訴求力の高さが魅力のマンガ広告動画

3.マンガ×動画のメリット・デメリット

マンガ×動画のメリット

【伝えられる情報量が多い】
マンガを使えば、一度に多くの情報を相手に伝えられます。
文字をただ読んでもらうよりも、ずっとアピール力が高いです。
マンガ動画を使って自社の商品やサービスを伝えれば、短い時間でも十分に紹介ができます。

【ストーリー形式で、商品やサービスの魅力を伝えられる】
マンガの大きな強みは、ストーリー形式で読み進められることです。

  1. 東京都在住30代OLが、ダイエットに悩んでいた
  2. アピールしたい健康食品を使うと、このような効果を得られた
  3. 結果的にダイエットに成功し、楽しい生活を送れるようになった

というように、コマを読み進めるだけで自然とストーリー内容が頭に入ってきます。
人間はストーリー性のあるコンテンツのほうが、そうでないコンテンツよりも頭に残ります。

長期的に自社の商品やサービスを想起してもらいマーケティングにつなげるためにも、マンガ動画広告の活用は重要です。

しかし静止画タイプのマンガの場合、「読み飛ばされてしまう」という弱点があります。
マンガ動画を使うと、この弱点が解消されます。動画を再生しているだけでストーリーが動的に進行するのでページをめくる作業も必要ありませんし、ストーリーが面白い物であれば最後まで飛ばされずに視聴されます。

【表現の自由度が高い】
実写動画のデメリットの一つに、「表現が制限される」というのがあります。人間がやれることには限界があるので、動画の表現にもできることとできないことが出てきてしまいます。

CGなどを使えば表現自由度は高まりますが、使用すると莫大なコストも掛かりますし難しいところです。その点動画は想像上のコンテンツなので、制作者の発想次第でいろいろな表現ができます。

・タイムトラベルのような表現を付けて、過去と未来を行き来する
・宇宙人が地球に降り立って、商品やサービスについて説明を行う

など、生身の人間では表現が難しい点までイラストに落とし込めます。
イラストさえ描ければ、場所のセッティングや出演者の用意などの煩わしい作業を必要とせず柔軟に制作対応が可能です。

マンガ×動画のデメリット

【ある程度の画力が必要で、コストも掛かる】
マンガ動画広告を作るには、ある程度の画力が必要です。
そしてただ上手いだけでなく、ユーザーを引きつけるような味のあるイラストのほうが好まれるでしょう。

そこまで考えると、自社で人員を探し出すのが難しい場合もあると思います。場合によっては、外注も考えたほうがよいかもしれません。

そして大掛かりな撮影よりも負担にはなりませんが、それなりのコストも掛かります。マンガのイラストをバナーとして使う広告よりも、動きがある分制作工程も多くなるからです。費用感も考えながら、マンガ動画が自社の宣伝に適切かを考えてみてください。

【ユーザーファーストでの制作を忘れると、嫌がられる】
実写であれ漫画であれ、求められる視点は変わりません。「ユーザーファースト」の観点から、相手が見てくれるような広告を制作する必要があります。

たとえばストーリー性を犠牲にして商品やサービスの効果だけを語るマンガは、価値のないコンテンツとして切り捨てられる可能性も高くなります。マンガ動画広告を作る際はターゲットユーザーや目標などをしっかり設定して、対象者に届くマンガ制作を心掛けましょう。

ストーリー形式で一度に多くの情報を相手に伝えられるマンガ広告動画

4.まとめ

今回はマンガ動画市場が伸びた背景、そしてマンガ動画広告のメリットやデメリットなどをご紹介してきました。

幅広い層に親しまれるマンガを動画にして広告を出稿すれば、実写ではできない表現やストーリーテリングなどで視聴者を引き込めます。ただし制作コストや誰に届けるのかなどをよく考え、価値のあるコンテンツを発信しましょう。

ぜひマンガ動画広告を活用して、マーケティングを成長させてみてください。