今さら聞きづらいアプリマーケティングの基礎を、アプリ初心者のあなたに

アプリマーケティング始めたいけど・・・

開発した商品やサービスを多くの顧客に届けるにはマーケティングという行動が必要になります。最近はWEBをベースとしたオンラインマーケティングが活発になってきていますが、その中でも注目度が上昇しつつあるのがアプリマーケティングです。

現代社会で爆発的な普及を成し遂げたスマホをターゲットにしたアプリマーケティング。今回はこのアプリマーケティングに関する基礎を初心者や知識に乏しい方、はじめてで何もわからないという方などに向けて解説します。

1.アプリマーケティングとは

アプリマーケティングとは一言で説明すると、スマートフォンのアプリを使ったマーケティングのことを指します。マーケティングにはSNSを使用したSNSマーケティングやEメールマーケティングなど、さまざまな種類があります。

その中で近年注目度が大きく増しているのがアプリマーケティングです。アプリマーケティングがその他のマーケティング方法と異なる点は、アクティブユーザーに効率的なアプローチをかけられるということです。

アプリマーケティングはユーザーが自らアプリをダウンロードしているため、その企業の製品やサービスへの関心度が高い顧客にマーケティングを行うことが可能になります。

また、SNSなどのマーケティングは他企業の広告と自社の広告が競う形になりやすく、狙ったユーザーに効率的なアプローチをかけられないといったデメリットもありますが、アプリマーケティングの場合はアプリ内で同業他社の広告が入りませんので、優良顧客に対して独占的なマーケティングが可能になります。

2.アプリ市場って今どうなっている?

まずは以下の表をご覧ください。

<スマートフォンの世帯保有率>
年 保有率
2010年 9.7%
2011年 29.3%
2012年 49.5%
2013年 62.6%
2014年 64.2%
2015年 72.0%
2016年 71.8%
2017年 75.1%

<個人におけるスマートフォンの保有率>
年 保有率
2014年 44.7%
2015年 53.1%
2016年 56.8%
2017年 60.9%
【参考】総務省「平成30年版 情報通信白書 情報通信機器の保有状況」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252110.html

上のデータは総務省が公開しているものですが、ご覧のようにスマートフォンの保有率は世帯単位、個人単位ともに年々上昇傾向にあります。

また、アプリに関する市場データなどの提供を行っているApp Annieによると2017年の世界のアプリダウンロード数は2015年と比較して60%増加(1750億ドル)しています。

特に日本ではゲームアプリの成長が顕著であり、2017年は2年前から60%の市場拡大がなされたとのこと。

この他、最近は銀行アプリや家計簿アプリなどのファイナンスカテゴリが日本でも人気であり、国内上位のファイナンスアプリの平均月間アクティブユーザーは90万人近くまで増加しているとのことです。

また同じくApp Annieが2017年の9月に行った調査では、1ユーザーが所持する平均アプリ数は79個、月に一度以上利用するアプリは平均27個ほどということもわかっています。
【参考】App Annie – アプリ分析とアプリデータのスタンダード –
https://www.appannie.com/jp/

ちなみに1ユーザーが保有するアプリ数と月に一度以上利用するアプリ数の推移は、近年変動が少なくなっており、頭打ちの状態です。

つまり現在のアプリ市場は競争が激化しているため、アプリを利用したマーケティングも事前の戦略やユーザビリティが重要になってくるということです。

3.アプリマーケティングはここから始めよう

アプリマーケティングを成功させるには道筋を立てて、多くのユーザーがダウンロードしやすい仕組みを作っていく必要があります。ここではアプリマーケティング初心者の方や知識に乏しい方に向けて、アプリマーケティングのスタート時に意識しておきたいポイントなどを解説します。

アプリ公開前

アプリマーケティングはアプリを公開する前にも重要な作業が数多くあります。まず、アプリ公開前に意識しておきたい基本的なポイントは以下のとおりです。

・キーワード
・アプリ名
・競合アプリの調査
・カテゴリ選択
・ユーザーの興味を惹くアイコン
・ユーザーのダウンロード意欲を喚起するスクリーンショット

キーワード、アプリ名、カテゴリの選択などはアプリストア内でユーザーが見つけやすくするためには非常に重要な項目です。これらの項目は同じカテゴリ、ジャンルに属する競合アプリや検索数などをリサーチしながら進めていくとよいでしょう。

もちろんアプリ名はユーザーが覚えやすく、かつ検索しやすいものを選択することが大切です。また、アプリ名を決定するときは商標侵害を行わないように先願調査を行っておきましょう。先願調査とはすでに出願されている商標を確認することをいいます。この先願調査は、下記の特許情報プラットフォーム(J-PlaPat)を使用することで行えます。
【公式】J-PlaPat
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

その他、視覚でユーザーの興味を惹くというポイントも大切であり、アイコンやスクリーンショットは閲覧者の記憶に残りやすいものにする必要があります。スクリーンショットにはアプリをダウンロードすることで得られるメリット(例:○○回ルグインしたら○○をプレゼントなど)を記載しておくのもよいでしょう。

アプリ公開後

アプリ公開後はアプリの配信状況やユーザーの動向チェック、ダウンロード数を増やすための施策を行っていく必要があります。具体的には、以下のような作業が中心です。

・アプリストアのアナリティクスアプリケーションへの登録
・アプリレビューサイトへの掲載依頼
・アプリ内コンテンツの共有を手軽にする
・ユーザーのアプリ評価やレビューの収集
・WEBページからのアプリダウンロード喚起

アプリ公開後はApp Annieなどの専用のアナリティクスツールに登録し、自分のアプリや競合アプリの追跡を行います。この登録を行うことによって状況に応じた施策、対策を施すことが可能になります。また、アプリをより多くの人に知ってもらうためには露出度を高める必要があります。露出度を高めるにはアプリ専門のレビューサイトや各種媒体に掲載の依頼をしたり、アプリ内からコンテンツの共有が簡単にできるようにしたりするのがよいでしょう。

この他、最近のユーザーは企業の宣伝文よりも実際の利用者の口コミなどを参考にする傾向が強いです。そのため、アプリストアのアプリ評価・レビューの機能を活用してユーザーに評価を記入してもらいましょう。一般的に多くのユーザーから5つ星評価が集まると、アプリストアに上位表示される可能性が高いといわれています。上位表示が定着してくると自ずと露出度も高くなり、ダウンロード数も伸びてくるといった好循環が期待できます。

また自社のWEBサイトからのダウンロード数を増やすことも大切です。WEBサイトに訪れるユーザーの中には、アプリがリリースされたことを知らない方もいますので、自社サイトにもアプリ情報の詳細を掲載しておくようにしましょう。

4.まとめ

今回はアプリマーケティングの基礎を解説しました。アプリマーケティングとはスマホのアプリを活用したマーケティングのことであり、アクティブユーザーに効率的なアプローチをかけられるといったメリットがあります。しかし、現在のアプリ市場は競合他社の数も多いため、アプリマーケティングをはじめて行う方などは失敗を防ぐための基礎や知識を身につけておく必要があります。

本記事はアプリマーケティングがわからない方、初心者でアプリマーケティングの知識に乏しい方向けの内容となっています。現在、アプリマーケティングを検討している企業などはぜひ参考にしてください。