APIとは簡単に言うと何なのか?API(エーピーアイ)意味や利用メリットをご紹介!

APIって聞いたことあるけど・・・

「何気なく使っているけれど、よくわかっていないビジネスマーケティング用語」を、筆者も含めて周囲にリサーチしてみたところ、最も多く上がった用語が「API」でした。データの裏付けを強化するため調査方法を公開すると、母数20名、調査期間は3日間、主に休憩時間の駄話として聞いた結果、明快に説明できた人物はたった1人しかいませんでした。

実は筆者はこのリサーチをする昨日まで「ここにあのAPIを組み込んでさ…」とか「こういうAPIってないの?」など、テキトーに使っていたのですが、言われてみると確かにうなずけるところがあります。そもそもAPIって何でしょうか? そういえばWebAPIっていうのもよくわからない、正直なところASPと比べる理由もわからない、など、疑問に感じる人はプロフェッショナルの方でも少なくないでしょう。

今回はAPIについて、なるべく簡単に、意味やメリットを紹介していきます。この記事を読めば、きっとAPIの説明に困ることはなくなるはずです。

1.そもそもAPIとは?

APIとは、

Application Programming  (アプリケーション・プログラミング)
Interface (インターフェース)

この2つの概念をつなげたことばの略です。

アプリケーション・プログラミング(Application Programming)は、コンピュータを応用するプログラミングのことで、コンピュータ上で作動するソフトウェア全般(アプリケーション)を指します。インターフェイスとは「接点」という意味。APIとは、起動しているアプリケーション同士をつなぎ、機能を互いに使いあうことで便利になる機能です。

2.WebAPIとは?

文書作成のMicrosoft Wordや、表計算のExcel など、オフラインでも使用できるアプリケーションの場合、互いの機能を使いあう頻度はそんなに多くありませんでした。しかし、Webブラウザの機能が向上してくると、ホームページ上にSNSの口コミをリンク付きで引用したり、Google Mapの地図を組み入れたりできるよう、オンライン上の機能向上が求められるようになってきました。そこに役立っているのが、WebAPIです。

WebAPIは、基本的には、APIを公表しているWebサービス間でのみ利用できます。具体的な例としては、前述のGoogle Mapや、TwitterやFacebookの認証機能やSNS引用、Amazonや楽天のアフィリエイトボタンなどが挙げられます。WebAPIが登場する以前は、たとえば高尾山の峠のお茶屋さんを紹介するホームページに地図を載せる場合、最寄駅と道路とランドマークを書き込んだ画像を作成してアップロードしていました。しかし今はグーグルマップに住所を入力して、お茶屋さんの位置にピンが立った座標付きURLを貼り付けるだけで、ホームページにはGoogle Mapの地図が表示されるようになりました。

また、店を紹介する動画も、撮影した動画を契約サーバーの容量を圧迫しないサイズまでダウンコンバートしたあと、Java や Flash といった専門知識の必要な形式で再生されるようHTMLを書き加え、やっとこさ低画質の動画がホームページ上で再生される、という状態でした。しかし今なら動画をYouTubeやインスタグラムに高画質でアップロードしたあと、リンクを貼って完了です。

地図や動画の紹介だけでなく、SNSの口コミをリンク付きで引用したり、新しいWebアプリに新規登録するときTwitterやFacebookの認証機能を使ったりするなど、ユーザーが意識しない部分にもWebAPIは使われており、気が付かないところでとても身近な存在になっています。

3.APIを利用するメリットとは?

プログラムを1から作る必要がなくなった

WebAPIを利用する場合、必要な機能を持つAPIが公表されているサービスを使うことで、余分な開発費・期間が省略できます。一定の評価が高い既存のシステムを利用するので、1からプログラムを作らなくても、地図が提供できたり、SNSの口コミを引用することができます。

より正確な情報が提供できる

多くのユーザーに支持されている既存のWebサービスを使うことで、より正確な情報が提供できるのも大きなメリットです。ペイントツールなどで一所懸命に描いたヘタな地図よりGoogle Mapのほうが正確ですし、誰がつぶやいたかわからない口コミよりも、つぶやき主に実体のあるSNS引用のほうが信ぴょう性が高いものです。

マッシュアップで次々と新しいサービスが生まれている

マッシュアップとは、別々の音楽作品をミックスして別の音楽を産み出す音楽用語です。アーティスト同士のコラボレーション作品や、「混ぜると危険」と言われるほどの中毒性からニコニコ動画で100万回以上再生された吉幾三のIKZOコラボなどが、音楽のマッシュアップの好例です。

この用語をもとに、WebAPIを通じてWebサービス同士を組み合わせ、新たな付加価値を創造するのが、WebAPIのマッシュアップです。例えば、ある不動産情報のWebサービスは、駅名から不動産を検索するニーズに応えて、鉄道利用アプリのAPIと連携させたところ、ユーザーがそのサービスを通じて不動産購入に踏み切る機会が増えたといいます。

このように、Webサービス単体では関係がないと思われがちなサービスが、APIを通じて新しいサービス連携をすることで、ビジネスチャンスを広げることがWebAPIのマッシュアップ効果です。

4.APIとASPの違いとは?

ASPは「アプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider)」の略で、サービス提供会社のWeb上でのみ利用できるアプリケーションのことを指します。操作はインターネットブラウザで行うことができますが、APIのように他所のホームページに組み込んだりすることができません。具体的なASPのサービスでは、コピペチェックページの「CopyContentDetector (CCD) 」などが挙げられます。

APIを公開するサービスは、連携しサービス強化のシナジー効果を狙うことができるものに限られます。しかしアプリケーションの性格によっては、アプリケーションの連携がシナジー効果を産まず、利用ユーザーは増えても会社の収益が伸びにくいストロー効果を被るアプリケーションもあるのです。

コピペチェックページの「CopyContentDetector」は、主に利用ページの広告収入に収益の多くを依存しているため、サービスを提供している自社運営のWebサイトへの訪問者数が広告収入に直結しています。このようなビジネスモデルでAPIを公表してしまうと、自社サイトへの訪問者数が激減しかねません。

「CopyContentDetector 」はコピペチェックサービスとして一部のBIツールにサービスを提供していますが、多くの場合、BIツールの運営会社が有償で契約してAPIを提供しているので、全方位開放のAPIではないことを留意しておくべきでしょう。

テレビが映る原理がわからなくてもテレビが見られるように、Webサービスを利用する側がAPIかASPか違いを理解しておく必要はありません。ですが、アプリケーションの性格によって収益モデルが異なるので、収益最大化を目指すアプリ開発側やビジネスマーケティング運営側は、この違いを理解しておく必要があります。

5.まとめ

いかがでしたか? API、特にWebAPIによってサービスを連携させると思わぬ効果が生まれることがあります。また、付け加えたいサービス内容がAPIで既に公開されているケースもあり、上手に組み込むことで開発時間の短縮やコスト削減にもつながります。

APIを公開するサービスはGoogleやYahoo、Amazonなどの巨大企業によるもののみではありません。アプリ戦国時代といわれる現在、多くのアプリケーションがまだ見ぬマッシュアップ相手を求めてAPIを惜しげもなく公開しています。「こうしなきゃ儲からない」といった凝り固まった収益化モデルを次々と突き破るAPIマッシュアップにこれからも注目です。