Googleが提供するFirebaseとは何か?機能や料金、導入時の注意点などをわかりやすく解説!

ファイヤーベースとは?

ネイティブアプリやWebアプリなどをユーザーに提供するためには、バックエンド環境も構築する必要があります。しかし一から「API」サーバーを用意してアプリと連携を行ったり、ユーザー履歴を保持する仕組みを作ったりするには膨大な時間が掛かります。

「Google」の提供している「Firebase」は、そんな悩みを解決してくれるツールです。Firebaseを使えば効率よくアプリを開発し、運用・管理ができるようになります。

今回はアプリ開発企業向けにFirebaseとは何か、そしてできることや注意点、料金体系まで幅広くご紹介していきます。

1.Firebaseとは?

Firebaseとは、Googleの提供する「MBaaS(Mobile Backend as a Service)」です。MBaaSとはモバイルアプリのバックエンド環境を提供するサービスの総称で、その中でも最も有名なのがFirebaseです。

モバイルアプリを開発する上で、ユーザーの目には見えないバックエンド環境をしっかり整えておくのも開発側の責任となります。しかしバックエンド環境構築に時間が掛かり、アプリリリースが遅れてしまっては元も子もありません。また自前でバックエンド環境を構築すると、メンテナンスなどの手間やコストも掛かります。

Firebaseでは、クラウドサーバーを活用してアプリを開発できます。これにより開発側は効率よくアプリを開発できるようになり、スピーディーにアプリをリリースできます。またメンテナンスなどの作業はGoogle側が代行してくれるので、開発側では手間やコストも掛けずに済みます。

2.Firebaseでできることとは?

Firebaseを利用すると、次のようなことが可能になります。

アプリの機能拡張やスケール自動調整

Firebaseには、「Cloud Functions」という機能があります。

この機能では簡単なバックエンドコードを入力するだけで、Firebaseサーバーを通してさまざまな機能をアプリに実装できます。たとえばアカウント登録してくれたユーザーにサンクスメールを送ったり、ストレージサーバー上にユーザーがアップロードした画像を加工したりといったことが可能になります。

また、「Cloud Firestore」という機能もあります。

Cloud FirestoreではFirebaseのクラウドストレージ上にデータを格納し、複数の端末と同時に同期させることができます。データに変更があった場合はすぐ端末に内容が反映され、スケールもクラウド側で自動で行ってくれるので処理落ちなどの心配も減少します。

こういったアプリの機能拡張やスケール自動調整ができるのが、Firebaseの特徴の一つです。

アプリのテストやバグ修正

「Test Lab」では、アプリテストが簡単にできます。

Firebase上にホストされているパソコン、スマホ、タブレットなどの各端末で開発中のアプリを動作させられます。全般的な機能動作や特定状況下での稼動状況などをテストし、レポートで確認可能です。ですからわざわざ自社で複数の端末を用意し、ちまちまアプリ動作をテストする必要がありません。

また「Crashlytics」では、細かいバグの確認ができます。

Crashlyticsではたとえばアプリがクラッシュした場合、根本的な原因を自動で特定して開発者に教えてくれます。また対応すべきクラッシュの優先順位も分かるので、効率よくバグフィックスを行うことができます。

こういった機能により、アプリテストやバグ修正などが簡単になるのもFirebaseの魅力です。

データ分析・マーケティング施策の実行

Firebaseでは、「Google アナリティクス」も利用可能です。Google アナリティクスを利用することで、ユーザーがアプリ内でどういった行動を取っているのか、また平均利用時間、課金額などを細かく確認可能になります。分析は、「Firebase SDK」をアプリに組み込むだけですぐ開始できます。

また「Firebase Cloud Messaging」では、アプリの利用ユーザーに簡単にメッセージを送信できます。Firebase Cloud Messagingを使うと端末ごとや端末グループごとなど、セグメントに応じてメッセージを分けて発信できます。効果測定も可能で、メッセージがアプリ集客などにどれだけ効果があったのかなどを計測しながら改善が可能です。

こういった機能を使えば、データ分析を適宜行いながらマーケティング施策を実行できるでしょう。ここでご紹介した以外にも実にさまざまな機能がFirebaseでは公開されており、状況に応じて各機能を活用すれば効率的にアプリ開発や運用、分析などが可能になります。

3.Firebaseを導入する上での注意点とは?

Firebaseを導入するには、導入したいアプリへの連携作業が必要になります。機能ごとにSDKなどが分かれており、指定された手順通りに実装しないとエラーが出る可能性もあるので公式サイトもよく確認しておきましょう。

またFirebase上でのセキュリティルールはクライアントが設定可能ですが、過去設定ミスで多くの企業のFirebase上システムに脆弱性が発見された事件も発生しています。セキュリティルールについては厳格に設定し、情報流出などが起きないように気をつけましょう。

4.アジャイル開発の特徴やメリットとは?

Firebaseの料金体系は、大きく次の3つに分かれます。

Spark プラン

「Spark プラン」は、無料で利用できます。無料で利用できるサービスが多いのはGoogleの特徴ですが、FirebaseでもSparkプランを選べばコストを掛けずにアプリ運用テストが可能です。

Cloud Firestoreの合計保存容量上限が1GiB、Cloud Functionsの呼び出し回数上限が月12万5000回など成約があるので、試験的に導入して手ごたえがつかめた場合はこれからご紹介する2つのプランを検討してみてください。

Flame プラン

「Flame プラン」は、小・中規模のアプリ開発に適したプランです。

月額25ドル固定で、A/B テスト、アナリティクス、「App Indexing(Google検索エンジン上にアプリをインデックスして表示させる)」などの機能がいくらでも利用できます。またCloud Firestoreの合計保存容量上限が2.5GiB、Cloud Functionsの呼び出し回数上限が月200万回など、成約が大幅に緩和されているので開発が楽になります。

Blaze プラン

「Blaze プラン」は、Flameプランの機能では足りないレベルの大規模なアプリを開発する際に契約するプランです。

Cloud Firestoreの容量が1GiB当り0.18ドル、Cloud Functionsが100万回利用ごとに0.4ドルになるなど、各機能の利用状況に応じて課金されます。またプロジェクトごとに複数のデータベースを作成したり「Cloud Vision API(画像分析機能)」機能を利用できたりと、機能も一気に拡張されます。

5.まとめ

今回はFirebaseとは何か、そしてできることや注意点、料金体系まで幅広くご紹介してきました。MBaaSであるFirebaseを利用すれば、アプリ開発に集中しながら簡単にバグフィックスを行ったり、データ分析を行ってマーケティングに活用したりといったことが可能になります。ただしセキュリティルールをしっかり設定するなど、注意点は忘れないようにしましょう。契約時は3つのプランがあるので、状況に応じて自社に合ったプランを検討してください。

ぜひFirebaseを活用して、あなたの会社のアプリ開発に役立ててください。