ARPPUとは?意味や計算方法を徹底的に解説!アプリ業界の重要KPIを知ろう。

ARPPUって知ってますか?

アプリは商品なので、「マネタイズ(収益化)」できるような工夫が必要です。工夫を行うには、データをもとに改善点を洗い出し次の施策に活かせるような指標が必要です。アプリの売上度合いを測る重要な「KPI(目標の達成度を計測する指標)」として機能するのが、「ARPPU(Average Revenue per Paid User)」です。ARPPUは、他指標と組み合わせてマネタイズ施策の有効な判断材料となります。

今回はARPPUとは何か、そしてよくいっしょに使われるARPUとの違いや計算方法などをアプリ業界関係者向けにご紹介していきます。

1.ARPPUとは?

ARPPUとは、「課金者1人当りの平均利用金額を表す指標」を意味します。継続して料金が発生する商品やサービスの収益具合を計測する指標として、使われます。アプリで収益を上げるためには、課金している既存顧客がどのくらいいるかだけでなくその顧客がどれくらい指定期間に課金しているか、そして相場でどのくらい課金しているのかなどを確認する必要があります。

ARPPUでは、1日や1週間など決まった期間内に1既存顧客が平均どれくらいアプリに対して料金を支払ったのかを明確にできます。そして累積で売上がどう変化しているかを確認して、収益がしっかり取れているかなどを把握できます。ただしARPPUだけで、収益に関する施策が成功しているのか失敗しているのか判断するのは難しいです。ARPPUを上手く活用するためには、これから説明する「ARPU(Average Revenue Per User)」などの他指標とうまく組み合わせてデータ分析を行う必要性があります。

2.ARPUとの違いとは?

ARPUとは、「指定期間におけるアプリユーザー1人当りの平均課金額」を意味します。ARPPUとの違いは、非課金ユーザーが入っているか入っていないかです。ARPPUでは課金ユーザーのみが対象ですが、ARPUは非課金含めアプリを使っている全ユーザーが対象です。ARPUは、性質上ARPPUより大きくなることはありません。

ARPPUは、ARPUの組み合わせによって真価を発揮する指標と言えます。例をつかって説明します。

ARPPUが高めで、ARPUが低め

この場合、課金済みユーザーの平均課金額は高いのに非課金ユーザーといっしょだと一気に平均課金額が下がっている状態です。ですから非課金ユーザーの割合が多く、一部課金ユーザーが積極的に多額の投資をしている、と判断できます。つまり一部のユーザーに収益を頼っているので、将来的に収益向上が難しくなってしまいます。対策としては、非課金ユーザーに課金しやすいゲームガチャコンテンツなどを新設したりして課金率を上げることなどが考えられます。

ARPPUが高めで、ARPUも高め

この場合は、課金済みユーザーの平均課金額が高く非課金ユーザーと併せてもそれほど差がない状態です。ですから課金ユーザーの割合が多く、広いアプリユーザーからマネタイズができている、と判断可能です。

つまり広いユーザーから安定して収益を取れているので、理想的な状況だと言えます。対策をするならば今後収益向上がストップしないようアプリバージョンアップを行い新規顧客を開拓するか、「アップセル(さらに単価の高いガチャなどを用意する)」などでさらに課金額を上げられるか検討するといったところでしょうか。

このようにARPPUとARPUの差を考えると、自社アプリにどういった課題があるかが浮き彫りになり施策を打ちやすくなります。

3.ARPPUの計算方法は?

ARPPUの計算方法は、至ってシンプルです。

    ・ARPPU=指定期間における課金総額/課金ユーザーの数

またARPUは、以下のように計算式が成り立ちます。

    ・ARPU=指定期間における課金総額/全アプリユーザーの数

以下でもOKです。

    ・ARPU=ARPPU×ユーザーの課金割合

指定期間は自由に設定できるので、「数日間限定のイベントを行ったので、そこでどれくらい売上が増えたのか見たい」などといったときは数日間だけに絞るなど、柔軟性の高い計算が可能です。また1日間、1週間、1か月間、1年間といったように徐々に期間を拡大しながらARPPUやARPUの足跡を追えば、長期間におけるアプリ売上の変化もよく分かります。

長期的に売上が下がらず拡大している場合は、リピーターを増やしながら健全な状態でアプリ収益化ができていると思ってよいでしょう。

4.まとめ

今回はARPPUとは何か、そしてARPUとの違いや計算方法などをご紹介してきました。

ARPPUは既存顧客の課金具合を把握し、施策に活かすための重要な指標です。自社アプリに対してユーザーが使う平均額相場がどれくらいか、また期間によってどう変化するかなどを計測すれば、アプリ収益状態が健全かどうか分かりやすくなるでしょう。

ただしARPPUは、あくまで指標の一つにしか過ぎません。アンケートで定性データを取得するなど他手法とも上手く組み合わせながら、効率的にアプリ収益を改善・拡大してみてください。