AMPとは?Google検索においてのメリットや仕組みを把握しよう

AMPって結局なに?

この記事のお読みの方には、「仕事でウェブアプリなどを制作している」という方がいらっしゃるかもしれません。ウェブアプリを制作する場合、「Google」などの検索エンジンに上位表示されるよう「SEO(検索エンジン最適化)」する必要があります。ユーザーエクスペリエンス向上も含めたSEO対策を行う手法として、「AMP(Accelerated Mobile Pages)を導入する」というのがあります。AMPを活用すれば、非対応のウェブアプリなどに差をつけ大きなマーケティング効果を見込める可能性があります。

今回はAMPとは何か、そしてメリット・デメリットや実際の対応方法などを分かりやすく解説していきます。

1.AMPとは?

AMPとは直訳すると「高速化されたモバイルページ」を指し、Googleと「Twitter社」が共同で策定を進めたプロジェクトです。Googleではかねてから、ユーザーのモバイルコンテンツ体験向上に対して大きな意欲を見せていました。そこでTwitter社と組み、モバイルで素早くコンテンツを読み込める仕様の策定を行いました。

現在ではGoogleの検索順位結果にデフォルトで表示されるようになっており、対象サイトには雷のアイコンが表示されます(モバイル端末のみ)。

AMPは

・AMP HTML・・・AMPに対応したHTML
・AMP JS・・・AMP実行用のJava Script
・AMP Cache・・・AMP表示用のCDNサーバー

上記3つの仕組みで成立しています。

2.AMPのメリットとは?

AMPには、次のようなメリットがあります。

ウェブサイトが高速で読み込まれる

AMPの最大のメリットは、何と言ってもモバイル上でウェブサイトが高速で読み込まれるようになる点です。

通常のウェブサイトと違ってわざわざ個別のウェブサーバーにリソースを送ってもらう必要がなく、Googleなどが用意した専用のキャッシュサーバーが代わりにリソースを渡してくれます。その分ユーザー側では、素早くウェブサイトを読み込んで表示できます。ユーザーエクスペリエンスに関して、ウェブサイト表示速度は大きな影響があります。たとえばGoogleでは表示速度が2秒落ちるだけで、直帰率が30%以上上昇する、といったデータも公表しています。AMPではモバイル端末で読み込んだ際、爆速でウェブサイトが読み込まれます。ですからユーザーは表示スピードを気にせず、サッとウェブサイトを閲覧できるようになります。

モバイルユーザーに一目でAMP対応サイトとわかる

モバイル端末でGoogleなどの検索エンジンを使っている場合、AMP対応サイトは雷マークが表示されます。これは対象サイトがAMP対応であり、高速読み込みができることをユーザーに分かりやすく知らせるためです。検索エンジンでは、表示結果がリッチなほうがユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。雷マーク一つだけ見ても、ユーザーとしては「マークのついているほうがよさそう」と思うはずです。このように雷マークが表示されるだけでも、AMP実装には大きな効果が見込めます。

カルーセル表示などで認知度が高まりやすい

AMPは検索エンジンで優遇される傾向にあります。代表的な例が、カルーセル表示です。検索結果上部に、カルーセル表示でウェブサイト結果が表示されることがあります。カルーセル表示されるためには、AMPに対応している必要があります。つまり「SEO(検索エンジン最適化)」対策を行いながらAMP対応もしっかり行えば、自社ウェブサイトが検索結果上部にカルーセル表示される可能性があります。

3.AMPのデメリットとは?

AMPには、次のようなデメリットもあります。

動的な要素が多いコンテンツには向いていない

AMPは、動的な要素の多いコンテンツには残念ながら向いていません。AMPの目的は、ウェブサイトをなるべく高速表示させることです。ですから、余計なリソースは極力省こうとします。バックグラウンドで大量のプログラムが稼動していると、ウェブサイト読み込み速度が大きくダウンする可能性があります。ですからAMPでJava Scriptなどのプログラミング言語をたくさんウェブサイト内で使っていると高速化のためその部分が読み込まれず、ウェブサイトが使い物にならなくなる可能性もあります。

自社ウェブサイトをAMP対応させる際は、自社ウェブサイトがAMPに向いているかどうか、そして動的な部分をどう実装するか考える必要があります。

ウェブサイト管理の手間が増える

AMPは、モバイル端末用の技術です。ですから基本的にデスクトップでは読み込まれず開発者はデスクトップ用とAMP用、最低でも合計2つのページを制作する必要があります。AMP作成の際はもとリソースのコピペなどが活用できるとはいえ、複数のコンテンツを同時に管理しなければいけないネックは現場に重くのしかかります。

コンテンツによっては、AMP対応しても大した速度向上が見られない場合もあります。速度向上に関してはAMP以外にもいろいろな技術があるので、必要ない場合は無理にAMPを組み込む必要はありません。

4.まとめ

今回はAMPとは何か、そしてメリットやデメリット、対応する方法などをご紹介してきました。ユーザーファーストを理念に掲げているGoogleが推奨しているわけですから、AMP実装は必ずユーザーエクスペリエンス向上に効果があります。ユーザーエクスペリエンスが向上すれば、SEO対策としても効果があるでしょう。

最近では独自のJava Scriptを読み込めるような仕組みの公開など、AMPにも技術的進歩が起こっています。今後のコンテンツ開発の参考のためにも、ぜひAMPの最新情報をチェックしてみてください。