PWAとは?メリットや注意点を丁寧に解説!

PWAとは?メリットや注意点を丁寧に解説!

PWAって知ってますか?

近年Web業界では、モバイルへの対応が急務になっています。スマホの普及率は国内だけでも約8割になっており(総務省調べ)、スマホからウェブサイトを閲覧するユーザーの数も増えています。

このような状況の中最近登場したのが、「PWA(Progressive Web App)」です。従来のウェブアプリからさらにネイティブアプリ的性質を強めユーザー利便性を高めたPWAには、アプリ業界の方も今後間違いなくかかわっていくしょう。

今回はPWAとは何か、そして何ができるかを含めたメリットや注意点などを知らない方向けに分かりやすく解説していきます。

1.PWAとは?

PWAとは直訳すると「革新的なウェブアプリ」という意味で、言ってしまえばウェブアプリを進化させたものです。PWAはIT大手「Google」が、2015年に開催した開発者向け会議の中で提唱しました。Googleはユーザーファーストの観点でさまざまな施策を行っており、PWAの発表もその一つだったと言えます。

今までもネイティブアプリに近い挙動を実現するために、ウェブアプリを制作する方はたくさんいらっしゃいました。しかしウェブアプリにはネイティブアプリにある機能が使えなかったりと、制約がありました。そういったウェブアプリの課題を解決できるのが、PWAです。

2.PWAのメリットとは?

PWAを利用すると、次のようなメリットを得られます。

インストールの手間が一切必要ない

PWAは、ネイティブアプリのようにインストールの手間が一切掛かりません。PWAで制作されたウェブサイトを開くと、ポップアップ通知が表示されます。その通知からアイコンを追加すれば、利用準備は完了します。アプリインストールというのはユーザーにとって手間に思える作業で、インストール前に離脱してしまう方もいらっしゃいました。PWAではサッとインストールが完了するので、離脱率を減少させられます。

ネイティブアプリでしか使えなかったプッシュ通知が実装可能

PWAの大きな特徴の一つが、このプッシュ通知の実装が可能になった点です。従来のウェブアプリでも、ネイティブアプリのような見た目や機能を実装しようと工夫が続いていました。しかしどうしても、プッシュ通知だけは実装できませんでした。

プッシュ通知を使うとユーザーに対して自発的に情報を発信できるので、ユーザーが欲しいと思える情報を提供できれば大きなマーケティング効果を得られます。またプッシュ通知自体にもスマホバイブレーションが鳴ったりホーム画面にポップアップ表示されたりして、ユーザーが気づいてくれやすいというメリットもあります。ウェブアプリで課題だったこのプッシュ通知の実装を、PWAでは「Service Worker」を使うことで実現しました。

Service WorkerはWebプログラミング言語「Java Script」をもとにしたライブラリで、ウェブサイトに組み込んで設定を行うことでPWAが制作されます。Service WorkerはPWAをユーザーが立ち上げていなくても、バックグラウンドで起動します。ですからService Worker経由でプッシュ通知を送れば、ユーザーに自発的に有益な情報を提供できます。

読み込みが高速で、オフラインでも利用できる

単なるウェブサイトだと環境によってはページが読めず、読み込みも遅いなどのデメリットもあります。しかしPWAは、プリキャッシュ機能を活用してその弱点をカバーします。

プリキャッシュ機能は、ユーザーが閲覧しているウェブサイトのページをあらかじめキャッシュしてローカル環境に保存する機能です。PWAを閲覧しているユーザーは、プリキャッシュ機能によりページを読み進める際都度ページを読み込む作業が必要なく、キャッシュを使ってスラスラとページを閲覧できます。

またオフライン状態でもキャッシュは読み込みできるので、インターネットが使えない状況でも利用可能です。ネイティブアプリではローカル環境だけである程度のことができますが、PWAでも同じ挙動が実装できるわけです。

開発がネイティブアプリより簡単で、管理もしやすい

ネイティブアプリの大きなネックに、開発など一連作業の面倒くささがあります。プログラミングするだけでも時間が掛かる上に、モバイル環境ごとに複数アプリを作らなければいけない可能性もあります。しかも完成すればよいというわけでもなく、「Google Play」や「App Store」などアプリストアの許可も得ないといけません。

こういった理由からネイティブアプリはコストが掛かり、スピーディーに提供開始できないのが大きな悩みでした。PWAでは、上記のようなネイティブアプリの課題を解決可能です。

SEO対策効果について

ウェブサイトとして、「SEO(検索エンジン最適化)」対策も有効です。SEO対策をしっかり行えば複数のPWA内コンテンツが検索結果上位に表示され、ユーザーの目につきやすくなる可能性があります。将来的にはPWAに機能が集約され、ネイティブアプリを必要としなくなる企業も出てくるかもしれません。

開発が簡単

主に以下、3つを覚え、「SSL」化などの設定をしながら開発を行っていくだけです。ですからシンプル、スピーディーに開発できます。

・HTML
・CSS
・Java Script

またウェブブラウザーが動作する環境であれば基本読み込み可能なので、PWAを一つ作成すれば、複数の環境に対応可能です。しかももともとはウェブサイトなので、ストアアプリの審査を通す必要もありません。ですから開発が終了すればすぐウェブ上に公開可能で、最適なタイミングでコンテンツを提供しやすくなります。

管理自体もネイティブアプリと違って簡単にアップデートできますし、アップデート内容はすぐユーザーのPWAに反映されるので簡単です。

3.PWAの導入の注意点とは?

ここからは、PWA導入時の注意点を解説していきます。

ウェブブラウザーによってPWA対応に関するバラツキがある

PWAは、比較的最近登場した技術です。登場して日の浅い技術は対応に時間が掛かるのが常で、PWAも例外ではありません。複数のベンダーから「Google Chrome」や「Fire Fox」など、さまざまなウェブブラウザーが提供されています。そしてPWAを読み込んでいるブラウザーによって、PWAの挙動が多少異なってくる可能性があります。

また、ウェブブラウザーのアップデート状況によってPWAが正常に稼動しないなどのトラブルが発生する可能性も否定できません。

ネイティブアプリと同時展開すると管理の手間が二重になる

PWAはシンプルな作りでネイティブアプリに近い挙動を実現していますが、現時点で完全にネイティブアプリに置き換わるものではありません。すでにネイティブアプリを提供している場合は、ネイティブアプリ、PWAどちらも管理しなければならない可能性もあります。

すると結果的に管理の手間が二重に掛かり、PWAのメリットを感じにくくなるかもしれません。アプリ企業としては慎重にPWAの様子を注視し、メリット・デメリット双方をよく考えた上でPWAを自社でも実装するかどうか検討する必要がありそうです。

4.まとめ

今回はPWAとは何か、そして何ができるかを含めたデメリット・注意点などをご紹介してきました。

従来のWebアプリからさらに進化してプッシュ通知やプリキャッシュ機能などを実装できるPWAは、アプリ業界からも熱い注目を集めています。PWAを上手く活用できればウェブサイトとしての利点も活かしながら、効率よく大きなマーケティング効果を得られる可能性があります。

ぜひこれからもPWAの最新情報をチェックして、流れに遅れないようにしましょう。